【11軒で確認】ホテルのアメニティ持ち帰りはどこまでOK?公式の線引きと法律

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洗面台に並ぶホテルのアメニティ。持ち帰りの線引きを高級ホテル11軒の公式で確認

こんにちは!Luxury Yado運営者のKです。旅の支度、おつかれさまです。

チェックアウトの朝。窓の外はまだ静かで、洗面台には歯ブラシと小さなボトルがきれいに並んでいます。その前で手が止まったことはありませんか。持ち帰っていいのか、置いていくべきなのか。誰も教えてくれないまま、なんとなくバッグにしまった経験が私にもあります。ホテルの人に聞くのも気が引けるんですよね。そこで高級ホテル11軒の公式サイトを、FAQから利用規則まで読み込んでみました。出てきたのは、思っていたのと違う答えでした。持ち帰りの線引きと、その裏にあるルールをまとめています。ぜひ最後まで読んで、次の旅の参考にしてください。

この記事でわかること
  • 持ち帰ってよいものと置いていくものの見分け方
  • 高級ホテル11軒の公式サイトを読んで分かった線引きの実際
  • アメニティが減った理由と2022年に変わったルール
  • アメニティが充実したホテルと家で同じものをそろえる方法

\アメニティが最も充実していた1軒/

目次

ホテルのアメニティ持ち帰りはどこまでOK?

持ち帰りを分ける4つの見方。使い切りか、洗って使うか、数が決まるか、迷ったら聞く

ここでは持ち帰りの線引きを、根拠のあるところまで掘り下げます。慣習で語られがちなテーマですが、調べると事情はもう少し複雑でした。

まずは見分け方から。そのあとで、実際のホテルが何を書いているのかを見ていきます。

ホテルのアメニティ持ち帰りの線引きは「使い切りか」だけ

判断の軸はひとつです。あなたひとりのために用意され、使い切ることが前提になっているか。ここだけ見れば、たいていの品目は仕分けできます。

歯ブラシや小分けのシャンプーは、次の宿泊客が同じものを使うことはありません。一度封を開けた時点で、その一泊のためだけの品になります。宿泊料金に最初から含まれている消耗品という位置づけですね。

一方でバスローブやタオル、ドライヤーは洗ったり点検したりしながら何度も使われます。ホテルの資産として管理されている備品です。ここを持ち出すと、次の宿泊客の分が足りなくなります。

持ち帰りが想定されているもの置いていくもの
歯ブラシ、カミソリ、くし、シャワーキャップタオル、バスローブ、パジャマ
小分けのシャンプー、石けん、入浴剤大容量ボトルのシャンプー類
綿棒、コットン、ヘアゴムドライヤー、グラス、カップ
ティーバッグ、インスタントコーヒーハンガー、スリッパ(布製)
便箋、封筒、絵はがきポット、リモコン、聖書や辞書

迷いやすいのはその中間にある品です。布製のスリッパは洗って使い回すホテルが多く、使い捨てのペーパースリッパとは扱いが変わります。同じ「スリッパ」でも素材で答えが変わる、というわけですね。

もうひとつ知っておくと迷いが減るのが、客室の品は3つに分かれるという見方です。使い切る消耗品、備え付けの備品、そしてフロントに頼んで借りる貸出品。

この3つ目を知らないまま「置いていない」と諦めてしまう方が、けっこう多いんですよね。

分類中身と扱い
消耗品歯ブラシや小分けのシャンプー。使い切りで持ち帰りが想定される
備品タオルやドライヤー。客室に備え付けで置いていく
貸出品加湿器や枕。フロントに頼んで借り、帰るときに返す

貸出品の充実ぶりは、公式サイトを読むと驚きます。オークラ福岡は加湿器や空気清浄機だけでなく、枕を3種類、ズボンプレッサー、体温計、囲碁や将棋のセットまで並べています。数えると47品目ありました

ホテルニューオータニ大阪も36品目を公開しています。そば殻枕に低反発枕、血圧計、着物ハンガー、ベッドガード。頼まなければ出てこないものばかりですね。滞在が快適になるかどうかは、この一覧を知っているかで変わります。

仕分けに迷ったら、この3つを見る

  • 1人分ずつ個包装されているか
  • 洗って使い回せる素材か
  • 同じものが客室の備品リストに載っていそうか

迷いやすい品目のOK・NG早見表

ここでは実際に迷いやすい20品目を、扱いと理由つきで並べました。手元で確認したいときに見返せる形にしています。

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品目扱い理由
歯ブラシ持ち帰り想定個包装の使い切り。衛生上ほかの人には出せない
カミソリ持ち帰り想定同上。刃物なので機内持ち込みには注意
くし・ヘアブラシ持ち帰り想定使い捨て前提の簡易なものが中心
シャワーキャップ持ち帰り想定個包装の使い切り
小分けのシャンプー持ち帰り想定1回分から数回分の使い切りサイズ
大容量ボトルのシャンプー置いていく詰め替えて次の客も使う設備扱い
石けん持ち帰り想定開封済みは再提供されない
入浴剤持ち帰り想定個包装の使い切り
綿棒・コットン持ち帰り想定個包装または少量の使い切り
スキンケアのサンプル持ち帰り想定1回分の小分け容器
ペーパースリッパ持ち帰り想定使い捨て用に作られている
布製スリッパ要確認洗って使い回すホテルがある
タオル類置いていくリネンとして枚数管理されている
バスローブ置いていくクリーニングして再利用する備品
パジャマ・浴衣置いていく同上。子ども用も同じ扱い
ハンガー置いていく客室の備品。数が決まっている
便箋・封筒・絵はがき持ち帰り想定使うために置かれた消耗品
ボールペン要確認ロゴ入りの記念品と備品の両方がある
ミネラルウォーター持ち帰り想定無料表示があれば飲み物として提供済み
ティーバッグ・コーヒー持ち帰り想定客室で消費する前提の消耗品
品目扱い
歯ブラシ持ち帰り想定
カミソリ持ち帰り想定
くし・ヘアブラシ持ち帰り想定
シャワーキャップ持ち帰り想定
小分けのシャンプー持ち帰り想定
大容量ボトルのシャンプー置いていく
石けん持ち帰り想定
入浴剤持ち帰り想定
綿棒・コットン持ち帰り想定
スキンケアのサンプル持ち帰り想定
ペーパースリッパ持ち帰り想定
布製スリッパ要確認
タオル類置いていく
バスローブ置いていく
パジャマ・浴衣置いていく
ハンガー置いていく
便箋・封筒・絵はがき持ち帰り想定
ボールペン要確認
ミネラルウォーター持ち帰り想定
ティーバッグ・コーヒー持ち帰り想定

表に出てくる「リネン」はシーツや枕カバー、タオル類をまとめて指す言葉です。ホテルでは1枚ずつ数えて洗濯に出すため、なくなるとすぐに分かります。持ち帰り以前に、そもそも数が合わなくなる品ですね。

そもそも客室にアメニティが見当たらない、という場面もあります。慌てる前に、置き方が変わっただけの可能性を疑ってみてください。

環境省が示す取組例には、客室に置かずフロントやアメニティコーナーで受け取ってもらう方式が挙げられています。オークラ福岡のように、くしだけ客室設置をやめて申告制にしている宿もあります。

無いのではなく、頼めば出てくる形に変わったわけですね

もちろん素泊まりの宿や簡素なプランでは最初から用意がないこともあります。予約の前に公式の客室ページを見ておくと安心ですよ。

この3つは持ち帰らない

  • 洗って使い回すもの(タオル、バスローブ、布製スリッパ)
  • 数が決まっているもの(ハンガー、グラス、リモコン)
  • 電源のあるもの(ドライヤー、ポット、加湿器)

高級ホテル11軒の公式を読んで分かったこと

高級ホテル11軒の公式を読んで分かったこと。可否の明記はゼロ、ブランド公開は4軒

ここからが本題です。持ち帰りの線引きについてホテル自身は何と言っているのか。11軒の公式サイトをFAQと利用規則、客室案内まで通して読みました。

結果は予想外でした。持ち帰りの可否を明記している宿は、1軒もありませんでした。「お持ち帰りいただけます」とも「ご遠慮ください」とも、どこにも書かれていないのです。

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ホテルアメニティのブランド持ち帰りの公式記載減らす取り組みの告知
帝国ホテル 東京MOLTON BROWN/MIKIMOTO COSMETICSなしあり
帝国ホテル 大阪MIKIMOTO COSMETICSなしあり
ホテル椿山荘東京ロクシタン+生の椿油なしあり
マンダリン オリエンタル 東京ナチュラビセなしあり
ザ・ペニンシュラ東京自社ライン Scents of the Cityなしあり
コンラッド東京客室ページに記載なしなしあり
オークラ福岡記載なしなしあり
ハイアット リージェンシー 東京ベイファーマコピア/スイートはブルガリなしグループの告知あり
ザ・リッツ・カールトン東京東京のページには記載なしなしなし
ブルガリ ホテル 東京記載なしなしなし
ホテルニューオータニ大阪記載なしなしなし
ホテルアメニティのブランド
帝国ホテル 東京MOLTON BROWN/MIKIMOTO COSMETICS
帝国ホテル 大阪MIKIMOTO COSMETICS
ホテル椿山荘東京ロクシタン+生の椿油
マンダリン オリエンタル 東京ナチュラビセ
ザ・ペニンシュラ東京自社ライン Scents of the City
コンラッド東京客室ページに記載なし
オークラ福岡記載なし
ハイアット リージェンシー 東京ベイファーマコピア/スイートはブルガリ
ザ・リッツ・カールトン東京東京のページには記載なし
ブルガリ ホテル 東京記載なし
ホテルニューオータニ大阪記載なし

アメニティのブランドを公式に明かしているのは4軒だけでした。残りは客室の内装やデザインを語るページはあっても、洗面台に何が置いてあるかまでは書いていません。

持ち帰りにいちばん近い記述が見つかったのはホテル椿山荘東京の利用規則でした。ただし持ち帰りの話ではなく、備品を動かすことについての条文です。

ホテルの許可なく客室内の備品を移動したり、また客室内に造作を施し、あるいは改造する等現状を著しく変更なさらないでください。(ホテル椿山荘東京 利用規則 第1条(8))

つまり「歯ブラシはOK、タオルはNG」という線引きを、公式に書いているホテルは1軒もないわけです。世の中に出回っている断言には、そこまでの裏づけがないんですね。

公式が書いていないと分かったら

  • 一般論の断言を鵜呑みにしない
  • 泊まる宿の利用規則を客室で見る
  • それでも分からなければフロントで聞く

持ち帰りを決めているのは、そのホテルの利用規則

では何を基準にすればいいのか。手がかりは宿泊契約のひな型にありました。

観光庁が示しているモデル宿泊約款は、全国のホテルや旅館が自館の約款を作るときの下敷きになる文書です。ここに、持ち帰りを名指しした条文はありません。代わりに、こう定められています。

第10条(利用規則の遵守) 宿泊客は、当ホテル(館)内においては、当ホテル(館)が定めてホテル(館)内に掲示した利用規則に従っていただきます。

約款は「利用規則に従ってください」と言うだけで、中身までは決めていません。何を持ち帰ってよいかを決めているのは、そのホテルが掲示している利用規則のほうなんです

だから答えが施設ごとに違うのは、当然のことなんですね。全国共通の正解がある話ではありません。11軒を読んでも統一見解が出てこなかったのは、この構造のせいでした。

客室のデスクやドアの内側、あるいは館内案内の冊子。利用規則はそういう場所に掲示されています。気になる宿では、一度目を通しておくと安心です。

利用規則を確認する場所

  • 客室のドア内側の掲示
  • デスクの上の館内案内やタブレット
  • 公式サイトの「宿泊約款」「利用規則」のページ

備品を持ち帰るとどうなるのか

持ち帰りを直接罰する条文はありません。ただし損害が生じた場合の取り決めは、同じモデル宿泊約款に置かれています。

第18条(宿泊客の責任) 宿泊客の故意又は過失により当ホテル(館)が損害を被ったときは、当該宿泊客は当ホテル(館)に対し、その損害を賠償していただきます。

備品が失われれば、ホテルは補充のために費用を負担します。第18条はその分の賠償を求める根拠になるものです持ち帰りそのものを罰する条文ではありませんが、結果として支払いが発生する場合はあります。

金額は品目や施設によって変わります。目安を示している宿は少なく、請求の有無も含めてホテルの判断です。詳しい取り扱いは、宿泊先の公式情報でご確認ください。

なお、他人の持ち物を持ち去る行為には刑法にも定めがあります。ただしホテルのアメニティに当てはまるかどうかを示した公的な資料は見つかりませんでした。ここは断定を避け、個別の判断は専門家に委ねるのが妥当です。

持ち帰る前に落ち着いて確認したいこと

  • その品が客室の備品リストに載っていないか
  • 同じものが売店やオンラインショップで売られていないか
  • 判断がつかないまま荷造りを終えていないか

迷ったらフロントへ。角が立たない聞き方

ホテルのフロントで持ち帰りを確認する。呼び鈴とルームキーのイメージ

公式に書かれていない以上、聞くのが最短です。とはいえ何と切り出せばいいのか、迷いますよね。

ホテル側にとっては、日常的に受けている質問のひとつです。とがめられる性質のものではなく、聞いてよい質問として扱われています。伝え方さえ整えば、やりとりは一往復で終わります。

場面伝える言葉
チェックインのとき使わなかったアメニティは持ち帰ってもよろしいですか
気に入った石けんがあったこちらの石けんはどちらで購入できますか
子ども用の歯ブラシが余った未使用のものはお返ししたほうがよいでしょうか
ブランドを知りたいバスアメニティのブランドを教えていただけますか
スリッパで迷ったスリッパは使い捨てのタイプでしょうか
荷造りのあとで気づいた持ち帰ってよいものを確認させてください

コツは、チェックイン時に一度だけ聞くことです。滞在中に何度も確認するより、最初にまとめて済ませたほうがお互いに気楽ですよ。

私も一度だけ勇気を出して聞いてみたら、「どうぞお持ちください」とにこやかに返ってきて拍子抜けしました◎

聞くときのひと工夫

  • チェックイン時に一度だけまとめて聞く
  • 「持ち帰りたい」ではなく「持ち帰ってよいか」と尋ねる
  • 購入できるかもあわせて聞くと話が早い

ホテルのアメニティが減った理由と、充実した宿の選び方

2022年に変わった4つのこと。置き場所・素材・容器・申告制

「前より歯ブラシが置いていない気がする」。そう感じているなら、気のせいではありません。2022年に、はっきりした区切りがありました。

ここでは減った理由をたどったうえで、いまもアメニティに力を入れている宿を紹介しますね。

2022年に変わったこと。ホテルのアメニティと法律の関係

2022年4月1日、プラスチック資源循環促進法という法律が施行されました。正式には「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」といいます。

この法律は、宿泊業に対して10品目を名指ししています。フォーク、スプーン、テーブルナイフ、マドラー、飲料用ストロー。それに加えて、ヘアブラシ、くし、かみそり、シャワーキャップ、歯ブラシです。

ここで大事になるのが対象の限定です。施行令は「商品の販売又は役務の提供に付随して消費者に無償で提供されるもの」「主としてプラスチック製のもの」と定めています。無償で提供されるものだけが対象、というわけですね。

裏を返せば、有償で買ったものはこの法律の対象外です。売店で購入したアメニティは最初からあなたの持ち物で、持ち帰りを迷う必要がありません。竹製や紙製に切り替えられた品も同じく対象から外れます。

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変わったことホテル側の対応実際の例
客室に置く数を減らすフロントやアメニティコーナーで渡す方式に環境省が示す取組例
素材を変える竹、木、紙、バイオマス素材へ切り替え帝国ホテル 東京・大阪
小瓶をやめる大容量ボトルや詰め替え式に置き換えコンラッド東京、マンダリン オリエンタル 東京
一部を申告制にする希望した人にだけ渡すオークラ福岡(くしの設置を取りやめ)
包装を見直す石油由来プラスチックを使わない包装へザ・ペニンシュラ東京
変わったことホテル側の対応
客室に置く数を減らすフロントやアメニティコーナーで渡す方式に
素材を変える竹、木、紙、バイオマス素材へ切り替え
小瓶をやめる大容量ボトルや詰め替え式に置き換え
一部を申告制にする希望した人にだけ渡す
包装を見直す石油由来プラスチックを使わない包装へ

罰則もありますが、いきなり適用されるものではありません。対象は前年度に5トン以上を提供した事業者です。勧告を受け、従わなければ公表され、さらに命令が出ます。その命令に違反してはじめて50万円以下の罰金です。

詳しい条文はe-Gov法令検索の施行令で確認できます。

アメニティが減ったのはホテルの手抜きではありません。法律に沿って提供の仕方を変えた結果です。そう分かると、フロントで受け取る一手間も少し違って見えてきますね。

法律から言えること

  • 対象は無償で配られるプラスチック製の10品目
  • 有償で買ったものは対象外=完全に自分の持ち物
  • 竹製や紙製への切り替えも法律に沿った対応

アメニティが充実したホテル4選

アメニティのブランドを公式に明かしていた4軒。ボトルが並ぶ棚のイメージ

11軒を読み比べて、アメニティのブランドを公式に明かしていたのは4軒だけでした。書いているということは、それだけ中身に自信があるということでもあります。

ブランドごとの一覧は高級ホテルのアメニティ ブランド一覧にまとめています。ここでは宿を軸に、公式が案内している内容だけを並べました

ホテル椿山荘東京|ロクシタンに自社の椿油を重ねた1軒

項目公式が案内している内容
バスアメニティロクシタン(シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボディローション、石鹸)
基礎化粧品生の椿油、生の椿油シャボンの2点セット
そのほかの品目パジャマ、バスローブ、デンタルキット、ヘアブラシ、綿棒、コットンパフ
持ち帰りの記載なし(利用規則に備品の移動を禁じる条文)
購入公式オンラインストアと館内ショップで販売

4軒のなかで、洗面台がいちばん賑やかだったのがここです。客室のロクシタンに加えて自社の生の椿油まで置いている宿は、ほかにありませんでした

この2点セットが客室に入ったのは2022年1月11日から。公式のお知らせにはプラスチックを使わない包装で環境にも配慮した、と添えられています。減らす流れのなかで、あえて品目を増やした形ですね。

気に入れば、そのまま買って帰れます。公式ストアでは50mlのオリジナルパッケージが5,610円で並んでいます。持ち帰るか迷うより、買って帰るほうが気持ちがいい。そんな選択肢もあるわけですね。

こんな方におすすめ

  • 洗面台の充実そのものを楽しみたい方
  • 気に入ったアメニティを家でも続けたい方

\庭園とロクシタンの朝を/

帝国ホテル 大阪|ミキモト コスメティックスが置かれる客室

項目公式が案内している内容
バスアメニティインペリアルフロアとスイートにミキモト コスメティックス
女性用化粧品4点(メーク落とし、洗顔料、化粧水、乳液)、コットン、爪やすり、ヘアゴム
男性用ヘアートニック、ヘアーリキッド、アフターシェーブローション
そのほか裁縫セット、入浴剤、ボディーローション
持ち帰りの記載なし

真珠から生まれた化粧品ブランドが洗面台に並ぶ、というのが帝国ホテルらしいところ。公式は真珠エッセンスや加水分解真珠タンパクを配合していると案内しています。

女性用と男性用が別に用意されているのも特徴です。化粧品は4点セット、コットンや爪やすりは3点セットと細かく分けて置かれています。手ぶらで来ても困らない構えですね。

同ホテルは客室の主なアメニティを竹や木、バイオマス素材へ順次切り替えていると公式に書いています。素材を変えながら品数は保つ。そんな方針が読み取れますね。

こんな方におすすめ

  • 日本のブランドで揃えたい方
  • 男性用のアメニティも欲しい方

\大阪で帝国ホテルの朝を/

マンダリン オリエンタル 東京|ナチュラビセと詰め替え式のボトル

項目公式が案内している内容
バスアメニティナチュラビセのバスルーム用品
着るものバスローブと浴衣
そのほかグースダウンの寝具、コーヒーメーカー、Bluetoothスピーカー
環境への配慮詰め替え式ボトル、木製キーカード、ガラス瓶の水
持ち帰りの記載なし

客室ページに堂々とブランド名を書いている数少ない1軒です。スペイン発のスキンケアブランドが、そのままバスルームに入っています。

いっぽうでバスルームは詰め替え式のボトルに切り替わっています。小瓶を持ち帰る楽しみは減りますが、中身の質は落とさないという判断ですね。使い切りの品と設備の品が、はっきり分かれた形です。

浴衣が用意されているのも、日本橋という土地に合っています。バスローブと選べるので、その日の気分で決められますよ。

こんな方におすすめ

  • スキンケアのブランドで宿を選びたい方
  • 浴衣とバスローブを使い分けたい方

\日本橋の夜景とナチュラビセ/

ザ・ペニンシュラ東京|街の香りをまとった自社ライン

項目公式が案内している内容
バスアメニティ自社ライン「Scents of the City」
東京の香りレモン、バイオレット、サンダルウッド
品目シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボディミルク、石鹸
容器アルミ製(45%が再生素材)
持ち帰りの記載なし

外部ブランドを入れず自分たちで作った1軒です。都市ごとに香りを変えるという発想で、東京はレモン、バイオレット、サンダルウッドの組み合わせ。調香は大沢さとり氏が手がけています。

環境への切り替えも早く、2020年11月の発表で包装の99.9%が石油由来のプラスチック不使用になりました。シャワーキャップや歯ブラシ、カミソリも素材を置き換えています。

ここでしか出会えない香りなので、記憶に残りやすいのも魅力です。旅の思い出をひとつの香りに結びつけたい方に向いていますね。

こんな方におすすめ

  • そのホテルにしかない香りを楽しみたい方
  • 環境への配慮も選ぶ基準にしたい方

\東京の香りをまとう滞在/

持ち帰れないものは、家でそろえる

ここまで読んで分かるのは、迷う品ほど持ち帰れないという事実です。そして持ち帰れないものは、同じものを買えばいい。それが結局いちばん気楽な答えでした。

ホテルのアメニティを自宅で使いたいなら、買える宿を選ぶ手もあります。椿山荘の生の椿油は公式ストアに並んでいますね。

ホテルニューオータニもホテル仕様のバスアメニティを公式オンラインショップで販売中です。ザ・リッツ・カールトンはディプティックとの限定セットを、ブランドの公式ブティックで扱っています。

リッツ・カールトンのハンドソープについてはこちらの記事で詳しくまとめました。ハイアット リージェンシー 東京ベイのパジャマが気になる方はこちらの記事もどうぞ。

持ち帰れないもの家での代わり
大容量ボトルのシャンプー同ブランドの市販品を買う
バスローブホテル仕様のガウンを1着そろえる
洗面台の一式詰め替えのトラベルボトルにまとめる
ホテルの香り公式ストアやブティックで購入する

逆に旅先で足りなくて困るのはフロントに言い出しづらい細かな品です。歯みがきセットや洗面まわりの小物は、持参してしまうほうが早いですね。

アメニティを見て回るうちに、家のお風呂までちょっと楽しくなってきました!

家に持ち帰るなら、この順で

  • 気に入った香りのブランド名をフロントで聞く
  • 公式ストアや市販品で同じものを探す
  • 足りない小物は次の旅に持参する

ホテルのアメニティ持ち帰りに関するよくある質問

最後に、調べているあいだによく見かけた疑問をまとめました判断に迷ったときの参考にしてください

歯ブラシやカミソリは持ち帰っても本当に大丈夫ですか。

個包装の使い切り品なので、次の宿泊客に再提供されることはありません。ただし可否を明記している宿は、今回調べた11軒では見つかりませんでした。気になる場合はフロントでご確認ください。

使いかけのシャンプーの小瓶はどうすればいいですか。

1人分の使い切りとして置かれているものは、開封後に再提供されません。一方で大容量のボトルは詰め替えて使う設備なので、そのままにしておきます。

アメニティが減ったのはコスト削減ですか。

2022年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法が背景にあります。無償で配るプラスチック製の10品目が対象で、素材の変更や申告制への切り替えが進みました。

リネンとは何を指しますか。

シーツや枕カバー、タオル類をまとめて指す言葉です。1枚ずつ数えて洗濯に出すため、持ち出すとすぐに分かります。

子どもが使わなかった歯ブラシは返したほうがいいですか。

未開封でも、一度客室に出たものは再提供されないのが一般的です。気になるときは「お返ししたほうがよいでしょうか」と一言添えると、やりとりがスムーズです。

ホテルと同じアメニティを家でも使えますか。

公式ストアや館内ショップで販売している宿があります。ホテル椿山荘東京の生の椿油、ホテルニューオータニのバスアメニティなどが該当します。

まとめ:ホテルのアメニティ持ち帰りは「使い切りか」で決まる

持ち帰りの線引きは、使い切りかどうか。この1点で、ほとんどの品は仕分けできます。個包装の消耗品は持ち帰りが想定され、洗って使い回す備品は置いていく。それが基本の形でした。

そのうえで今回いちばんの発見は、高級ホテル11軒のどこも可否を公式に書いていなかったことです。決めているのは全国共通のルールではなく、そのホテルが掲示している利用規則。だから答えは宿ごとに変わります。

2022年からは法律も関わってきました。無償で配るプラスチック製の10品目が対象で、フロント渡しや素材の変更が進んでいます。有償で買ったものは対象外なので、気に入ったなら買って帰るのがいちばん確実です

この記事の要点

  • 使い切りの消耗品は持ち帰りが想定され、くり返し使う備品は置いていく
  • 高級ホテル11軒のうち、可否を公式に明記していた宿は0軒
  • 決めているのは全国共通のルールではなく、そのホテルの利用規則
  • 有償で買ったアメニティは法律の対象外で、迷う必要がない

迷ったらフロントで一言。それだけで、朝の洗面台の前で立ち止まる時間がなくなります。あなたの次の旅が、気持ちよく終わりますように!

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